伝統太極拳 湧泉会 趣味ある人生は楽しい☆
福岡県太宰府市を中心に伝統の楊氏太極拳、陳氏太極拳、八卦掌などの中国武術を専門に練習している教室です。
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開門拳について
10/01/26 20:45
今回は、当会の初級套路であり、またもっとも基礎的な練習体系でもある開門拳について一部解説したい。
当会の会員から「開門拳は太極拳なのですか?」という質問をたまに受けることがある。
実はこの質問は、私にとって非常に答え辛い質問でもある。というのも、私自身が他の太極拳の門派でこの套路を見たことが無いからである。しかし、太極の理、内家拳の基準という点で考えれば、やはり内家拳であり太極の拳であると言うことができると思う。
私は開門拳の套路をN師父の下で学んだ。彼が彼の師に就いて学んだ時には、すでに内家拳系の基礎套路として存在していたようなので、何代か前の代から当門の練習体系に加わっていたようである。私自身は、他門派(北派少林拳系など)で行なわれていた内功の養成を目的とした練功法(気功法)を取り入れたのではないかと思うが詳細は分からない。
開門拳の套路はとても簡素で、形を覚えるだけなら2~3時間もあれば覚えられるのではないかと思う。私自身が習った時も随分簡単な型だな、気功法か何かなのかなと思っていた。ただ10年以上練り込んできた現在では、やはり非常に優れた套路であり、また練習体系でもあると確信している。
開門拳のもっとも優れた点は、〔 基本功・套路・単操 〕の三位一体の練習カリキュラムだと思う。
基本功で上下、前後、開合、体側面での上下等の基礎的な勁道を作り、套路では各招式の勁道を繋げていく。そして単操では、套路の各招式を歩法と組み合わせて様々な応用を学んでいく。
私はこの練習体系と出会わなければ、たくさんの流派の型を覚えていたかもしれないが、内家拳の本質的な部分は何も分からなかったかもしれない。それほど私にとっては強い感銘をうけた套路であり、練習カリキュラムである。
今後も当会では、開門拳の套路とこの練習体系を大切にしていきたいと思っている。
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当会の会員から「開門拳は太極拳なのですか?」という質問をたまに受けることがある。
実はこの質問は、私にとって非常に答え辛い質問でもある。というのも、私自身が他の太極拳の門派でこの套路を見たことが無いからである。しかし、太極の理、内家拳の基準という点で考えれば、やはり内家拳であり太極の拳であると言うことができると思う。
私は開門拳の套路をN師父の下で学んだ。彼が彼の師に就いて学んだ時には、すでに内家拳系の基礎套路として存在していたようなので、何代か前の代から当門の練習体系に加わっていたようである。私自身は、他門派(北派少林拳系など)で行なわれていた内功の養成を目的とした練功法(気功法)を取り入れたのではないかと思うが詳細は分からない。
開門拳の套路はとても簡素で、形を覚えるだけなら2~3時間もあれば覚えられるのではないかと思う。私自身が習った時も随分簡単な型だな、気功法か何かなのかなと思っていた。ただ10年以上練り込んできた現在では、やはり非常に優れた套路であり、また練習体系でもあると確信している。
開門拳のもっとも優れた点は、〔 基本功・套路・単操 〕の三位一体の練習カリキュラムだと思う。
基本功で上下、前後、開合、体側面での上下等の基礎的な勁道を作り、套路では各招式の勁道を繋げていく。そして単操では、套路の各招式を歩法と組み合わせて様々な応用を学んでいく。
私はこの練習体系と出会わなければ、たくさんの流派の型を覚えていたかもしれないが、内家拳の本質的な部分は何も分からなかったかもしれない。それほど私にとっては強い感銘をうけた套路であり、練習カリキュラムである。
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二套拳について
10/01/25 21:02
この套路も他門派では見かけない套路である。前述した開門拳を学んだ後に私は学んだが、師父は一般の人にはこの套路をほとんど教えていなかった。単純に二路と呼ぶこともある。(陳式の二路とは異なる)
特徴としては前後の立円動作を中心とした六大手を最初に学び、後に左右の立円動作である太極、陰陽開合の二手を学ぶ。この八手法を歩法と組み合わせて単操とし、繋げて套路とする。
また套路の特徴としては、四方脚(四連脚)という連続の蹴り技がある。私個人の感想としては、何となく八卦掌と白鶴拳の影響があるような気がするが、北派と南派の手法がなぜ融合されて含まれているかは分からない。
套路の構造としては、開門拳と同じくそれ程難しい套路ではないと思う。ただし全体を勁を通して行なうには、やはり熟練が必要だ。蹴り技の練功も十分に行いたい。
二套拳のもうひとつの特徴は、套路の第二練法が伝わっていることである。第二練法では歩法が活歩になり、手法も変化するため外見上の印象は随分変わるようだ。そしてこの第二練法の動きが後に太極拳の套路を学ぶ際に非常に役立つ。やはり二套拳の練功カリキュラムも非常に優れていると思う。
師の意向もあり、当会では長らく公開を控えていたが、現在では当会の初級の第二套路として公開している。会員諸氏もぜひ習得に励んでもらいたい。
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特徴としては前後の立円動作を中心とした六大手を最初に学び、後に左右の立円動作である太極、陰陽開合の二手を学ぶ。この八手法を歩法と組み合わせて単操とし、繋げて套路とする。
また套路の特徴としては、四方脚(四連脚)という連続の蹴り技がある。私個人の感想としては、何となく八卦掌と白鶴拳の影響があるような気がするが、北派と南派の手法がなぜ融合されて含まれているかは分からない。
套路の構造としては、開門拳と同じくそれ程難しい套路ではないと思う。ただし全体を勁を通して行なうには、やはり熟練が必要だ。蹴り技の練功も十分に行いたい。
二套拳のもうひとつの特徴は、套路の第二練法が伝わっていることである。第二練法では歩法が活歩になり、手法も変化するため外見上の印象は随分変わるようだ。そしてこの第二練法の動きが後に太極拳の套路を学ぶ際に非常に役立つ。やはり二套拳の練功カリキュラムも非常に優れていると思う。
師の意向もあり、当会では長らく公開を控えていたが、現在では当会の初級の第二套路として公開している。会員諸氏もぜひ習得に励んでもらいたい。
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師の動きは進化する。
10/01/18 18:10
最近、当会の会員から「先生の動きは変わりましたね。」とか「以前はこう動いてましたよね。」という言葉をたまに言われるようになった。
自分では、変えたという認識ではないのだが、やはり会員の皆さんにとっては動きが変わるということに不安や疑問を感じることもあるようなので、一度説明しておいたほうが良いと思う。
というのも、私自身が指導を受けていた先生方も動きが変わるということが頻繁にあったからである。馬貴派八卦掌の李老師の場合は、毎回半年振りになるので特に顕著なようだ。套路の構成が一部変わっていたり、勁道そのものが変わっていたりする場合もある。またT老師の場合は、それこそ一週間後には型の動きが変わっていたりしたこともあった。
動きが変わる原因としては、
① 老師自身が上達し動きが変わる場合
② その套路の次の段階の動きを学び始めた場合
③ 套路の招式の別法を学んでいる場合
などがある。
① 老師自身が上達し動きが変わる場合は、老師が日々の練習の中で何らかの気付きがあり、身体の感覚や姿勢・動きが変わり、結果として動きが進化したという事だろう。
② 套路の次の段階の動きを学び始めた場合は、元々その套路に次の段階の動きが伝わっていて、その次の段階の動きを教えてもらっているということである。馬貴派八卦掌の88式はこの部類だろうと思う。T老師の古伝太極拳も数年振りに復門した際、随分印象が変わっていた。この部類の特徴としては、歩法が活歩に変わっていたり、各招式の動きが若干変わる事が多い。当会の二套拳もこの部類に入る。
③ 套路の各招式の別法を学んでいる場合は、指導を受ける際、この部分はこう動いても良いとかこういう動きもあるという風に套路を学びながら紹介される事が多い。特に陳家太極拳の小架式などは、この別法が多く含まれているようだ。
いずれにしても、日本人の感覚としては、やはり動きが変わるという事に違和感を感じる人も多いようだ。しかし、実際に中国人に学んでみるとこういう事は頻繁にあるので、あまり神経質にならず、こういうものなんだな、こういう動きもあるんだなという気持ちで学んでいってほしいと思う。要は原理があっていれば間違いではなく、その先生の功夫自体が一番重要だと思う。逆に言えば、全く上達しない先生というのも困りものである。
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自分では、変えたという認識ではないのだが、やはり会員の皆さんにとっては動きが変わるということに不安や疑問を感じることもあるようなので、一度説明しておいたほうが良いと思う。
というのも、私自身が指導を受けていた先生方も動きが変わるということが頻繁にあったからである。馬貴派八卦掌の李老師の場合は、毎回半年振りになるので特に顕著なようだ。套路の構成が一部変わっていたり、勁道そのものが変わっていたりする場合もある。またT老師の場合は、それこそ一週間後には型の動きが変わっていたりしたこともあった。
動きが変わる原因としては、
① 老師自身が上達し動きが変わる場合
② その套路の次の段階の動きを学び始めた場合
③ 套路の招式の別法を学んでいる場合
などがある。
① 老師自身が上達し動きが変わる場合は、老師が日々の練習の中で何らかの気付きがあり、身体の感覚や姿勢・動きが変わり、結果として動きが進化したという事だろう。
② 套路の次の段階の動きを学び始めた場合は、元々その套路に次の段階の動きが伝わっていて、その次の段階の動きを教えてもらっているということである。馬貴派八卦掌の88式はこの部類だろうと思う。T老師の古伝太極拳も数年振りに復門した際、随分印象が変わっていた。この部類の特徴としては、歩法が活歩に変わっていたり、各招式の動きが若干変わる事が多い。当会の二套拳もこの部類に入る。
③ 套路の各招式の別法を学んでいる場合は、指導を受ける際、この部分はこう動いても良いとかこういう動きもあるという風に套路を学びながら紹介される事が多い。特に陳家太極拳の小架式などは、この別法が多く含まれているようだ。
いずれにしても、日本人の感覚としては、やはり動きが変わるという事に違和感を感じる人も多いようだ。しかし、実際に中国人に学んでみるとこういう事は頻繁にあるので、あまり神経質にならず、こういうものなんだな、こういう動きもあるんだなという気持ちで学んでいってほしいと思う。要は原理があっていれば間違いではなく、その先生の功夫自体が一番重要だと思う。逆に言えば、全く上達しない先生というのも困りものである。
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基本功について 1
10/01/11 14:27
さて今回から基本功について説明していこうと思う。
実は一言で基本功といっても、目的別に様々な基本功がある。
① 内家拳独特の基本姿勢を身につける。
② 足腰を強化する。
③ 内家拳独特の身体の動かし方を学ぶ。
④ 内家拳独特の力の出し方を身につける。
などである。
当会では、站樁の稽古で基本姿勢を身につけ、準備運動でより内家拳的な身体を作っていく。当会の準備運動は、単なるウォーミングアップやストレッチとは違い、内家拳を行なうための身体作り、いわゆる練功法でもある。歩法の稽古では、強靭な足腰とバランス感覚を養っていく。
当会でもっぱら基本功と呼んでいるのは、
③ 内家拳独特の身体の動かし方を学ぶ。
④ 内家拳独特の力の出し方を身につける。
になるだろうか。
基本功の第一回では、起勢式を取りあげてみたい。
当会の会員以外の読者の方は、何だ起勢式かと拍子抜けしたかもしれない。
確かに起勢式自体は、珍しくも何ともない。太極拳のほぼ全ての套路で最初に行なう手を上下する動作である。
読者の中で、起勢式を套路の最初に行う動作という認識だけでなく、起勢式のみを抜粋して徹底的に練り込んだ経験のある方は、どれほどいるだろうか。おそらく当会の会員以外では、ほとんどいないのではないかと思う。
当会で考える起勢式の目的としては、
① 身体をポンプ化(ピストン化)する。
② 下方に向かっての按勁の養成。
の2点が挙げられる。
他に上方に向かっての掤勁の養成も考えられるが、掤勁については、站樁及び他の練功法によっても養成されるので、今回は上記の2点に集中したい。
では、まず① 身体をポンプ化(ピストン化)する。とはどういうことだろうか。
站樁を行なう目的のひとつとして、内功の養成を挙げた。
内功を養成すれば全身に気血が循環し、それだけでも健康には良いが、それだけでは武術としての用は成さない。(この場合の武術というのは、実戦という意味ではなく、主に武術としての身体の使い方をさす)武術として役立たせるためには、養ってきた内功をある種の力として転化する必要がある。(この内功を基にした力のことを勁力という)内功を力として転化する第一歩が、站樁等の稽古法により下方に沈殿させた内功を一旦引き上げ、腕に通すと同時に再び落ろしていく起勢式という動作になる。
具体的には、身体を大きな注射器のようにイメージし、地面から薬剤を吸い上げるように少しずつ内功を引き上げていく。この際、身体は膨張していこうとするが、身体内は真空で一切漏れ場がなく、逆にある意味膨張ができない状態にする。そして引き上げた内功を腕と再び身体にも通し、薬剤を逆に地面に注入していくような感じで下ろしていく。この時身体は圧縮していこうとするが、やはり一切漏れ場ないため、圧縮できない状態にする。この動作を何度も何度も繰り返し、少しずつ内功を上下に移動する感覚を養っていく。言葉にすると簡単だが、実際にはこれが非常に難しい。
私は前出したN師父の下で、この起勢式を徹底的に練らされた。そして、おそらく今も当会の会員の中で、一番起勢式を練習しているだろう。それでも、まだまだ完成したとは言えない。練習を続けていると、段々と精度が増していくのを実感するし、身体の感覚も変わっていく。また起勢式が変わることで、他の基本動作や套路にも影響し、全てが変わっていく。当会ではやはり最重要の基本功であると言える。
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実は一言で基本功といっても、目的別に様々な基本功がある。
① 内家拳独特の基本姿勢を身につける。
② 足腰を強化する。
③ 内家拳独特の身体の動かし方を学ぶ。
④ 内家拳独特の力の出し方を身につける。
などである。
当会では、站樁の稽古で基本姿勢を身につけ、準備運動でより内家拳的な身体を作っていく。当会の準備運動は、単なるウォーミングアップやストレッチとは違い、内家拳を行なうための身体作り、いわゆる練功法でもある。歩法の稽古では、強靭な足腰とバランス感覚を養っていく。
当会でもっぱら基本功と呼んでいるのは、
③ 内家拳独特の身体の動かし方を学ぶ。
④ 内家拳独特の力の出し方を身につける。
になるだろうか。
基本功の第一回では、起勢式を取りあげてみたい。
当会の会員以外の読者の方は、何だ起勢式かと拍子抜けしたかもしれない。
確かに起勢式自体は、珍しくも何ともない。太極拳のほぼ全ての套路で最初に行なう手を上下する動作である。
読者の中で、起勢式を套路の最初に行う動作という認識だけでなく、起勢式のみを抜粋して徹底的に練り込んだ経験のある方は、どれほどいるだろうか。おそらく当会の会員以外では、ほとんどいないのではないかと思う。
当会で考える起勢式の目的としては、
① 身体をポンプ化(ピストン化)する。
② 下方に向かっての按勁の養成。
の2点が挙げられる。
他に上方に向かっての掤勁の養成も考えられるが、掤勁については、站樁及び他の練功法によっても養成されるので、今回は上記の2点に集中したい。
では、まず① 身体をポンプ化(ピストン化)する。とはどういうことだろうか。
站樁を行なう目的のひとつとして、内功の養成を挙げた。
内功を養成すれば全身に気血が循環し、それだけでも健康には良いが、それだけでは武術としての用は成さない。(この場合の武術というのは、実戦という意味ではなく、主に武術としての身体の使い方をさす)武術として役立たせるためには、養ってきた内功をある種の力として転化する必要がある。(この内功を基にした力のことを勁力という)内功を力として転化する第一歩が、站樁等の稽古法により下方に沈殿させた内功を一旦引き上げ、腕に通すと同時に再び落ろしていく起勢式という動作になる。
具体的には、身体を大きな注射器のようにイメージし、地面から薬剤を吸い上げるように少しずつ内功を引き上げていく。この際、身体は膨張していこうとするが、身体内は真空で一切漏れ場がなく、逆にある意味膨張ができない状態にする。そして引き上げた内功を腕と再び身体にも通し、薬剤を逆に地面に注入していくような感じで下ろしていく。この時身体は圧縮していこうとするが、やはり一切漏れ場ないため、圧縮できない状態にする。この動作を何度も何度も繰り返し、少しずつ内功を上下に移動する感覚を養っていく。言葉にすると簡単だが、実際にはこれが非常に難しい。
私は前出したN師父の下で、この起勢式を徹底的に練らされた。そして、おそらく今も当会の会員の中で、一番起勢式を練習しているだろう。それでも、まだまだ完成したとは言えない。練習を続けていると、段々と精度が増していくのを実感するし、身体の感覚も変わっていく。また起勢式が変わることで、他の基本動作や套路にも影響し、全てが変わっていく。当会ではやはり最重要の基本功であると言える。
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