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福岡県太宰府市を中心に伝統の楊氏太極拳、陳氏太極拳、八卦掌などの中国武術を専門に練習している教室です。

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站樁について
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站椿について ①

09/12/27 17:02

当会は2003年8月に発足し、来年で7年目を迎える。今回ブログを開設し、良い機会なので練習の秘訣について記してみたいと思う。途中、加筆改訂等もあるだろうし、一定期間掲載した後、削除する文章もあると思うので、当会の会員には、この機会に一度目を通して頂きたい。

当会における站樁の要点をまとめると
①全身を緩め、身体内面に中心軸を形成する。
②重心を足裏に落とす。
③全身を滞りなく空洞にする。

などが挙げられる。

その他の姿勢上の要訣は、各個人にて違うので日々の稽古に譲りたいと思うが、站樁の稽古を見ていると本当に人それぞれ色々な特徴の人がいるなと思う。

男性と女性では本質的な体型がやや異なるし、同じ男性でも猫背気味な人もいれば背筋のピンと伸びた人もいる。また日常の稽古で站樁の練習を行なっているかどうかも、こちらにはすぐに分かってしまうものである。

出来るだけ各自を及第点に導くよう指導をしているが、站樁の指導は一人ひとりの体のつながりや状態を見なければならず、指導者としてもある意味難しい稽古でもある。

当会で考える站樁の効果としては
①全身のつながりを作る。
②内功の養成。

の2点が最重要に挙げられ、それぞれ次回以降に詳しい説明をしていきたいが、今回練習の要点としてあげたいのは、あまり他人に対しての注意点を気にしないで頂きたいということである。

前述したように人それぞれ様々な特徴があり、注意点も異なってくる。よく隣の人の注意点を気にして、站樁をしながらしょっちゅう姿勢を変える人がいるが、站樁は自分の内面を感じる稽古であり、
自分の站樁は、自分自身で作っていく心構えが必要である。

正月休みは、ぜひ站樁の稽古を見直して、自分のベストの状態を探って頂き、稽古初めには各自のベストの站樁を見せて頂きたいと思っています。

※ なお題字の站樁の樁の字は、サイトによっては、文字化けするため椿の字を使用しています。


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站椿について ②

09/12/26 22:31

前回の記事において、当会で考える站樁の目的としては
①全身のつながりを作る。
②内功の養成。

の2点が最重要に挙げられると説いた。

では、今回はこの2点のうち①全身のつながりを作るという点について説明してみたい。

上記の写真左を見て頂きたい。
この犬のおもちゃは、中に糸が通っていて、その糸がピンと張っていることでこの犬は立った状態を維持している。
そして下の台を押すと、この糸が弛んで全体がクチャっとつぶれしまう。(写真右)

もちろん人体はこれほど単純ではないが、同じように全身の骨格を筋で繋げて立っている。
ただこの筋も全身の中で強い部分と弱い部分があり、頻繁に使用している部分とそうでない部分とがある。また感覚の曖昧な部分と比較的認識しやすい部分とがある。

太極拳では、この全身の筋を意識的に均等に繋げ、また適度な張りを保つ事で(このことを太極拳では、掤勁を張るという)全身を協調連動させていく。例えば手が1センチ動けば肘や肩も1センチ動き、また腰や膝も1センチ動くというようにである。全身の筋をつなげて、はじめて全身が協調・呼応・連動して動くという事が可能になる。

この全身の筋をつなげるという事に関して、静止した站樁の稽古が非常に有効になる。
何故かと言えば、最初から動く稽古をすると、多くの場合手の動きのみに意識が向かってしまい、結果として全身を協調連動させた動きが出来なくなってしまうからである。

太極拳の稽古を行なう際は、この站樁で得た掤勁の感覚を途切れさせずに動くよう意識して頂きたい。また全ての太極拳の動作は、站樁の変化であることも忘れないで頂きたい。

※ なお題字の站樁の樁の字は、サイトによっては、文字化けするため椿の字を使用しています。

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站椿について ③

09/12/25 00:20

さて今回は、当会で考える站樁の目的としてあげた
①全身のつながりを作る。
②内功の養成。

のうち②内功の養成について解説してみたい。

内功の重要性については、以前ホームページ上において、湧泉会の特徴のページ←クリック少し説明をさせていただいた。

内功に関しては、非常に説明が困難なのだが、例をあげると、ビーカーの中に水と砂を入れ、掻き回した状態を思い描いて頂きたい。この状態が全身の気と気分が分散して落ち着かない状態である。

しかし、そのビーカーをそのまま静止しておくと、水が上澄みとなり下には砂が溜まってくるのはお解かり頂けるだろう。当会でいう内功とは、この下に溜まった砂のようなものである。ただ感覚としては、砂というよりも非常に粘度の高い液体のようであり、非常に重く感じることもあれば、軽やかで全く抵抗を感じない場合もある。

つまり人体を基本要訣で挙げたような状態で静止することで、
①全身を緩め、身体の内面に中心軸を形成する。
②重心を足裏に落とす。
③全身を滞りなく空洞化する。

気が下に静まり内功として溜まっていくという理屈である。
またこの状態でなければ、胸や腰などで気血が引っかかってしまい。まっすぐ下に重心が沈んでこない。

站樁時の身体内の感覚としては、全身がひとつの空洞のパイプのように繋がり、みぞおちから下は液体(内功)で満ち、みぞおちから上と腕は気体で満ちているような感覚である。

また補足として、気感について説明するならば、最初に指先から手の平にかけて、細胞の一つ一つが振動し膨張しているような感覚が起き、次第に腕全体、そして身体全体にその感覚が広まってくる。中国では溶けた鉛を注いだような感覚と言うが、まさにそういう感覚である。また私の場合は、站樁をしていると下腹部(丹田)がぱんぱんに張ってくる。

ただし気感に関しては、ひとつのバロメーターのようなものであり、無理に感じる必要は無く、自然に任せておけばよいので、あまり気にしないで頂きたい。目的はあくまで内功の養成にあることを忘れないで頂きたい。

※ なお題字の站樁の樁の字は、サイトによっては、文字化けするため椿の字を使用しています。

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站椿について ④

09/12/24 21:22

前回まで3回にわたって、站樁について説明してきた。
また站樁について①では、人それぞれ注意点が異なるため、あまり他人に対しての注意点を気にしないで頂きたいと説いたが、今回は、日本人に共通する欠点として虚領頂勁(八卦掌では頭要抜頂という)について説明してみたい。

体験セミナーなどで一般の方の站樁を見ていると、日本人は、とかく顎を突き出している人が多い。いまこのブログを見ている方も、気がつくと顎を突き出してパソコンの画面を覗き込んでいるのではないだろうか。

上の写真は、2009年8月の李老師の福岡セミナーの写真だが、かくいう私も李老師に顎の突き出しを押さえつけられながら走圏をさせられている。それだけ欠点が目立つということだろう。

站樁を組む際、この虚領頂勁を最初に意識して行なうと全身がまとまりやすい。顎を軽く引いて頭頂部を意識し、頭頂部から胸あたりにかけて一本の空洞(棒、軸)を通すようにする。そしてこの空洞(棒、軸)を基にして下半身を調節していく。つまり上から下へと順に意識を落としながら、内面から空洞を拡げていく感じだろうか。もちろん、人によっては最初に丹田を意識して各部を調節していっても良い。

その際に重要なのは、沈肩墜肘や含胸抜背などの他の太極拳の基本要訣である。当たり前のことだが、虚領頂勁を作るには沈肩墜肘や含胸抜背、立身中正など他の基本要訣と互いに係わり合い補い合って、初めてその要訣は満たされる。
太極拳の十大要訣は、全てが繋り合って、全てが揃ってひとつであることも忘れないで頂きたい。

今回で站樁の説明に関しては、一段落としたいが、
当会で考える站樁の効果として
①全身のつながりを作る。
②内功の養成。

の2点を解説してきたが、最後にもうひとつの站樁の効果として
③意の養成。についても少し触れてみたい。

ただし、に関しては、文章で説明するのが非常に困難であるし、まだ私自身も修行の中途過程であり、十分納得頂ける説明ができないため、今回は紹介までに留めておく。

現段階で当会が把握しているに関しては。
1.全身を把握する意。
2.全身の各パーツ(部分)としての意。
3.勁道に通す意。
4.空間における意。

などがある。

この中で、站樁によって養成できるとしては、
1.全身を把握する意ということになるだろうか。
[全身をひとつとして感じる意]とも言えるかもしれない。ただし、站樁によって他のとも、当然つながってくるし、また站樁以外の練習方法とも関係してくるので、詳細な説明は時期を改めたいと思う。

私は、站樁の基礎をS道場のT老師に教えて頂いた。もう15年程前になるであろうか。もちろん、それ以前にも学んだ経験はあったが、意識的に站樁を行なったのは、T老師についてからである。というのも、S道場に入会していた人はお解かりだろうが、S道場では入門してから最初の半年くらいは、站樁と簡単な歩法くらいしか教えてもらえないからである。

当時は、T老師の教え通り
「出来るだけ大きな木の近くで、南を向いて立つ」站樁を暇さえあれば行なっていた。S道場の站樁は、S道場独特の古伝太極拳を学ぶための基礎なので、一般的な站樁とは少し異なる姿勢をとる。当会では弱冠アレンジした站樁を指導しているが、根本は同じである。本格的に内家拳を学んでいくなら、初期段階で徹底的に站樁を練り、その姿勢・立ち方を基にして日々調節しながら、少しずつ年月をかけて自分自身の站樁(基準)を作って頂きたい。

なおS道場は現在、入会費が15万円、月謝も月2回の稽古で1万円と、一般的な太極拳の教室と比べればやや高額だが、九州地区で本格的な内家拳を指導している稀有な道場だと思われる。本気で中国武術を身につけたい方は、門を叩いてみるのも良いかもしれない。ただし、進行速度は恐ろしく遅いので、それなりの覚悟が必要だろう。

S道場のホームページ

※ なお題字の站樁の樁の字は、サイトによっては、文字化けするため椿の字を使用しています。

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